2024年2月22日木曜日

HaNaHaTa紹介コーナー  花畑健康フェア               「足腰びんしゃん運動教室」

 ●2月17日(土曜日)14:00~ 

 春のような陽気を思わせる温かい土曜日の午後、健康推進部主催の「花畑健康フェア」が公民館で開催されました。

 定員は先着40名でしたが、当日は、健康推進部のスタッフの方も入れて、総勢46名の参加がありました。前半:筋肉を中心にした講義と、後半:筋力アップの運動を教えていただきました。参加された方の中には「久々にいい話を聞かせてもらいました。ぜひ、家庭でも継続して運動できるようにしたいです。先生には、機会があったらまた来てほしいですね」と言われる方もおられました。

 宮崎訛りを少し感じられるユーモアあふれる先生の話し方と、テーマ(足腰びんしゃん)とぴったりの60代から70代の参加が中心だったので、常に笑いがあり、あっという間の2時間を過ごされていました。

●講演前


●講演会前半(講話)

     佐藤先生は講義の最初から半袖でお話をされ、元気いっぱいで笑顔が素敵な方でした。バレーボールが専門で全国大会に何度も出ておられ、若い時はなんと、垂直飛びが90㎝を超えていたそうです。いまでも、フルマラソンに出られたり、100㎞マラソンで完走もされたりしたということです。
 大学で運動生理学を勉強(15年間大学勤務)され、特に「筋肉」が加齢とともにどんな変化をしていくか研究されていたそうです。今は、自分で会社を立ち上げられ、地域の皆さんに「筋肉と健康の関係」を中心に「足腰びんしゃん運動」を進めておられます。
 先生は、講話の中で「次の2つのことはぜひ覚えて帰ってください。」と言われました。
 ◉ポイント1
  筋肉には、2種類の筋肉がある。
  ①「赤い筋肉」遅筋繊維:日常の生活で使う筋肉➡疲れにくく長持ち
  ②「白い筋肉」速筋繊維:瞬発的な動き・強い力で使う筋肉➡すぐ疲れる
   ※体を支えたり、バランスを取ったり、瞬時の動きに対応したりする
  加齢とともに②「白い筋肉」が早く衰えていく。先に委縮していく。
     ➡「白い筋肉」をトレーニングで鍛えていく必要がある。

 ◉ポイント2
  元気で長生きするためには、体力を上げておくことが必要
  ➡筋力アップが必須(90歳になっても筋力アップは可能!)
     
  



   
  
 立ったり、座ったりする筋肉は太ももとおしりの筋肉(白い筋肉)です。立てなくなると、一気に老化が進みます。立ち上がる時の白い筋肉を意識してトレーニングする必要があります。参加されている皆さんは、しっかりと、自分のももとおしりの筋肉を意識しました。
 

●講演会後半(筋肉トレーニング)
  ①指のトレーニング(脳を使った)
  先生の言われることは分かるんですけど、なかなか思うように動きません。
でも、先生は言われました。「大切なのは、できるかできないかではなく、脳を使って動かそうとすることです。」と、いくつになっても、何かにトライすることは大切なんですね。
   
  ※ダブルタスクと拮抗運動
  〝ダブルタスク〟とは二重課題、つまり二つ(以上)の動作を同時に行うことです。日常生活でいえば、歩きながら会話をする、食事をしながらテレビを見る、掃除をしながら鼻歌を歌うなどです。指の運動では、数える時に声を出しながら動かしました。
  ”拮抗運動”とは、体の手足を使って、左右または上下反対の動きをさせる運動です。 左右が異なる動きをする場合、考えながら動かす必要があり、そのことによって、脳が刺激され、活性化されます。
 ダブルタスクも拮抗運動も、途中から、頭の中の思いと動きが混乱して、笑いでごまかしている人も多く見られました。うまくできなくても、おなかの底から大声で笑うことも大切ですよね。
 ②肩の筋肉運動
  
腕を動かす筋肉と、腕を上にあげる筋肉は別の筋肉を使うそうです。加齢に伴って腕を上にあげにくくなっていませんか?先生は、毎日体操を続ければ、動くようになりますと言われていました。
 ③ボールを使った運動
 手のひらで握れるくらいの柔らかいボールです。表面はあまりつるつるしないほうがいいそうですが、100均で売っているボールで十分だそうです。日ごろ使っていない筋肉を鍛える道具としてご家庭に1個は準備されているといいですね。
 最後に、太もも(大腿四頭筋)の筋肉を鍛えることの大切さを力説されました。

 

 「年齢を重ねても、足腰をびんしゃんとして、自分の足で好きなところに行けることが大切です。そのためにはまずは立ち上がることです。そのために必要なのが太ももの筋肉です。体の中で一版大きな筋肉で、トレーニングすれば90歳を過ぎても筋肉の増加が期待されます。ぜひ、毎日トレーニングを続けて、いくつになっても趣味を楽しめるようにしていきましょう。」と締めくくられました。 

 END