2024年1月29日月曜日

事業報告30 花っ子「初釜会」

 ●1月27日(土曜日) 「初釜会」&「お正月遊び」 10:00~

 毎年恒例の花っ子クラブのお正月行事です。地域の茶道の先生方のご協力を得ながら「初釜会」と「お正月遊び」(①かるた②福笑い③五目お手玉④ターゲットゲーム)を行いました。寒波の影響か、風邪ひきさんが多くて32名のお友達が参加してくれました。

 今年も初釜会のご指導をいただいたのは、松井洋子さんと西島ひろみさんのお二人です。約20年にわたってのご指導有難うございます。また、南区総務部企画振興課の蓑原さんとボランティアの宮内君のお手伝いもいただきました。公民館スタッフとともにお手伝いいただいた保護者の皆様、ご協力ありがとうございました。

「初釜会」

 お茶会の基本はまずは姿勢から。正座をして背筋をピンと伸ばします。昨年までに経験した子どもは落ち着いた様子がうかがえますが、初めての子どもは、一つ一つの動作にぎこちなさが目立ちました。わずか20分間の経験ですが、所作の大切さを味わうことができているのではないでしょうか。そんなに苦いとは思われない抹茶も、子どもの中には「苦い!」と顔をしかめている子もいました。日頃お茶を飲んでいないのかもしれませんね…?

「お正月遊び」

 これもお正月遊び?と思われるものもありましたが、子どもたちはそれぞれのパートの遊びに夢中になって取り組んでいました。中には、一生懸命になりすぎて、グループ内でトラブルになり指導を受けた子もいました。しかし、最後に集合してまとめの話をしましたが、みんな楽しかったと反省を口にしてくれました。お茶会での指導のお陰で「姿勢を正しくしましょう」と言うと、みんな背筋がピンと伸びていました。
 最後に、公民館主事さんから3月の「おひな様まつり」のお知らせを聞いて、今年度の花っ子のすべての活動が終了しました。参加してくれた子どもたちお疲れさまでした。また、運営にあたっていろいろな方々にご支援をいただいたこと、心よりお礼申し上げます。

 来年度も公民館に遊びに来てくださいね。時計はすでに12時を回っていました。「あ~~、お腹すいた…」                   END


 

事業報告29 よりあい塾「郷土の歴史」

 ●1月25日(木曜日) 10:00~11:30

 今年度最後の「よりあい塾(成人~高齢者対象)」が開催されました。今冬一番の寒波の到来で寒い日でしたが、21名の参加がありました。

 講師は、福岡市埋蔵文化財センターの運営係の常松先生です。埋蔵文化財センターのバックヤードの話や今までかかわってこられた文化財のことについて分かりやすく、また、楽しくお話を進めていただきました。国宝の金印のお話では、「金印は全国的にとても人気があり、貸し出しをする時などは新幹線のグリーン車で移動することができます。また、レプリカは年間300個以上売れています。時には、金印を発見しましたと問い合わせがあり、調べてみましたが、すべてレプリカでした。」など、「なるほど」と得した気分になるような内容ばかりでした。

 今回は「花畑校区に見る元寇の足跡」と題して、次のような内容のお話をしていただきました。

 ①今年は「文永の役」から750年の節目の年に当たり、元寇防塁についての基礎的なお話をします。    

 ②花畑校区は元寇とあまり関連がないと思われるかもしれませんが、元寇恩賞地が近隣にあることが発掘調査で明らかになりました。

 ③今年は年明け早々地震による災害が生じました。古文書や発掘調査にみる災害の歴史についてお話します。


 すべての内容をご紹介することはできませんが、各項目についてスポットでご紹介します。

 ①元寇について

 最初に、蒙古軍が襲来した時の船の碇に使われた石が、福岡市や九州北部の地に日常的に見ることができるとのお話でした。一つの石の重さは500kg以上あり、この碇の大きさから船も相当大きかったことが想像されるということでした。
 文永11(1274)年の蒙古襲来(文永の役)の後に鎌倉幕府の命により、九州各国の分担で博多湾岸に総延長約20㎞にわたって高さ2~3mの石築地(いしついじ)が築造されました。のちにこれを「元寇防塁」と呼ぶようになりました。
 上の「蒙古襲来絵詞」を歴史の教科書で見られた方もおられるのではないかと思います。この場所は、現在の城南区鳥飼3丁目の「埴安神社」付近ということです。ちょっと見にくいですが、上の写真の馬の後ろ足付近に松の木があります。今から、100年くらい前まではその松の木の根っこが残っていたそうです。

 歴史を学んでいる頃は何気なく見ていた写真ですが、その現場が、今、私たちが住んでいる身近にあったと思うと、改めて歴史の重みを感じることができるのではないでしょうか。また、現在は映像で世の中の色々な出来事を知ることができますが、昔は上の写真のように絵を書いていろいろな出来事を知らしめて(報告)いたそうです。この絵も鎌倉幕府に報告され、地元の御家人達が奮闘した様子を伝えたということです。その結果、次に紹介する恩賞地が分配されたということです。

②元寇恩賞地について

 元寇恩賞地ー「柏原KML遺跡」ー  

 ・鎌倉幕府は、公安の役で戦死した渋谷有重の子孫に比伊郷地頭職を配分した。

 ・地頭職配分:田畑10町、屋敷4か所、畠4か所

 ・K遺跡の小字「ゴソ」は「御所」で屋敷を意味する。

 ・方形区画Ⅰ・Ⅱに囲まれた建物は、屋敷2か所に相当する。

  柏原K遺跡は、今の太平寺付近にあったそうで、中国から輸入された土器も発見されています。全国的にも元寇恩賞地としてはっきり残っている遺跡は珍しいそうです。当日は、発掘された土器も持参していただき、参加者は700年前にタイムスリップして、当時の人たちの生活ぶりを想像しておられました。

③古文書や発掘調査にみる災害の歴史について
 元旦に起きた能登半島地震をうけて、急遽内容を追加されました。
 記録に残る日本最古の地震は、日本書紀の中に「なゐふる」(地震)として、416年7月14日に起こったとだけ記録されているそうです。発掘調査をしていても断層がずれて、遺跡が壊れており、地震の影響だとわかるそうです。古文書の中にも貞観地震(869)、享徳地震(1454)、慶長三陸地震(1611)、など日本列島は地震の災害を乗り越えて歴史をつないできていることが分かります。いつ・どこで地震が起こってもおかしくないことを私たちは改めて認識しなければならないと、先生の説明を聞きながら思いました。
 
 最後は質問タイムで終わりましたが、講演後も先生に詳しく聞きたい方が複数おられ、その方々にも丁寧に説明していただきました。歴史を学ぶ楽しさ、想像することによって心が豊かになることを教えていただいた気がします。ありがとうございました。心よりお礼申し上げます。             END






2024年1月23日火曜日

2月の予定とセールスポイント

「雪とけて 村いっぱいの 子どもかな」  小林 一茶

   大寒を過ぎて、この冬一番の寒波の到来に、身が縮む思いがしております。花畑校区にお住いの皆様いかがお過ごしでしょうか。元旦の地震・飛行機事故と、災害はいつやってくるかわかりません。寒さに耐えながら生活の再建を考えておられる能登地方の方々に、一日も早い春の訪れが来ますように願うばかりです。

 公民館や自治協議会の主催事業も数えるばかりとなり、令和5年度のまとめの時期に入ってまいりました。参加された皆さんが「足を運んでよかった」と思っていただけるように、一つ一つの事業に力を注いでおりますので、寒さに負けずご来館ください。


●2月17日 花畑健康フェア

●3月2日(土)3日(日) 第5回「花畑のおひなさま祭り」
    
    公民館だより2月号にもお知らせしています。

END




2024年1月22日月曜日

HaNaHaTa紹介コーナー  小学生ソフトバレーボール校区大会(小学部主催)

 ●1月14日(日曜日)    9:00~

 昨年の11月後半から練習がスタートした小学生対象のソフトバレーボール大会が、いよいよ本番を迎えました。花畑校区育成会小学部のみなさんが中心になって指導をされ、校区のソフトバレーボールサークルの方の応援もあり、小学生にしてはなかなかハイレベル(サーブがちゃんと相手コートに入る)なプレーが展開されていました。

●参加チームと対戦表と試合結果

 男子チームと女子チームに分かれて開催され、男子は4チーム・女子は3チームのエントリーがありました。

 南区大会は、2月4日(日曜日)に南区体育館で行われます。

●大会の様子
 今回の大会は、小学部の皆さんからの呼びかけにソフトバレーボールサークルの皆さんが協力して開催されました。また、毎日曜日の練習にもソフトバレーボールサークルの皆さんからの協力があり、ゲームの進め方や基本的なスキルのご指導もあったようです。
 校区内のいろんな年代の人やいろんな立場の人が、花畑校区の行事を進めるうえで協力体制があることはとてもいいことだと思います。これからもいろんな場面での協力が増えてくるといいですね。               END












2024年1月18日木曜日

事業報告28 「地元学」最終章

 ●1月11日(木) 「私の見つけた花畑」完成

 平成30年(2018)から始まった地元学が、ようやく今回の会議でまとめの冊子を仕上げることができました。当日は、10名の方の参加があり、取材に歩かれ・見たり・聞いたりしたことを振り返りながら、賑やかに冊子づくりをされました。

 P62ページに及ぶ中身は、花畑校区に長年住んでいる方でも「私の見つけた花畑」をご覧になったら、新たに知る内容がたくさんあると思います。各ページ毎に、参加されたメンバーの、花畑校区をより住みやすく・豊かに・楽しくという思いがしっかりと詰まっています。

 これも、ご指導いただいた講師:森千鶴子先生(福岡教育大学非常勤講師/ライター)のお陰だと思います。参加された方々を楽しい学びに導いていただき本当にありがとうございます。また、地元学講座の企画の段階からお手伝いただいた故山本元館長様、コロナ禍においてもこの学びを継続していただいた前館長楠窪様、心より感謝申し上げます。

●綴じ合わせに参加していたメンバー

●出来上がった冊子
●冊子づくりの作業風景
 ●一部、紙面紹介
 冊子の内容にご興味がある方は、公民館へお尋ね下さい。   END