5月21日の小満を過ぎ、すべての生き物が(私たち人間も)のびて天地に満ち始めているようです。公民館の花壇の花もきれいに咲き誇って初夏の装いになってまいりました。
今回は、現在公民館の入り口を彩っているお花をご紹介いたします。また、福岡市環境局が主催している「育てよう!緑のカーテン」でいただいた、ゴーヤの苗を先週(18日)鉢植えしました。こちらもあわせてご紹介いたします。
街路樹の定番の「西洋オトギリソウ」です。
春の定番、黄色のかわいらしい花びら「シロタエギク」
大輪の花を咲かせ今が見頃です「グラジオラス」
今年は、南側の窓と西側の窓の2か所にネットを張って、ゴーヤの苗を植えつけました。福岡市「緑のカーテンの達人」香椎下原公民館 館長の 長 泰壽さんの伝授本を見ながら苗植え・ネット張り・誘引・摘心まで終えて、後は元気よく伸びてくれることを願うばかりです。順調に育てば6月下旬位には収穫も出来るのではと思います。
「西側の窓」 「南側の窓」
「摘心」を終え横に広がってカーテンの役目を果たして
くれることを期待しています。
※「摘心」:つるの先端をカットすること
先日ご紹介した、花畑公民館文庫に福岡市総合図書館からお借りした「Life(ライフ)」という本がありました。作者は昨年度9月、南区人権を考えるつどいでオンラインの講師をされた、くすのき しげのり さんです。「Life(ライフ)」とは、町の人がよく訪れるリユースシステムのお店です。訪れた人はここに置いてある花の種(亡くなったおじいさんが作った種)をもらって、それぞれの思いで育てていくのです。その結果、おじいさんがいなくなって元気をなくしていたおばあさんは次第に元気を取り戻していきます。あまり詳しくはご紹介しませんが、くすのきさんは、最後にこう語っています。
「人生」ということを考えたとき、それは、「人が生きる」という
ことだけでなく、それぞれの時間の流れの中で、人と関わり合いな
がら生きることであり、言いかえれば、「人は(生かされながら)
生きている」ということなのだと思ったからです。ー中略ー「Life
(ライフ)」を訪れる人たちだけでなく、そこにおかれた物たち
も、みんなが咲かせた花たちも、「Life(ライフ)」というお店
自体も、さらにいえばおじいさんの思い出さえも、それぞれの時間
の流れの中で、「(生かされながら)生きている」といえるのでは
ないでしょうか。
公民館も絵本の中の「Life(ライフ)」のような存在になっていければ、もっともっと綺麗な花が咲いていくのではないかと思います。