2023年1月26日木曜日

事業報告 30 「一人一花講座」(寄せ植え) 

 ●1月21日(土曜日) 14.-~

 今回は、「花畑彩の会]の花植えでもご指導いただいている、福岡市緑のコーディネーター吉松 晃子先生をお招きして『春まで楽しめる寄せ植え』を実施しました。18組の方(21名)が、寄せ植えを楽しまれました。最後には「季節を変えてまたお願いしたい!」という声があちこちから聞かれ、参加された皆さんは大満足だったようです。


 吉松先生は、朝倉市の甘木から約1時間30分もかけて、ご指導に来ていただいています。ご近所に花農家のお知り合いがおられるということで、生き生きとした花の苗と、寄せ植えの鉢を格安でご提供してくださいました。今回は、小学生も3人参加してくれてお母さんと一緒に頑張っていました。先生はそのこともちゃんと把握され、小学生も含めて皆が楽しくできるように、分かりやすく丁寧にご指導いただきました。そして、一人一人の作品をとにかくほめていただきました。講座が終わった後に参加者していただいた方が「またやりたい」と思うのも、きっと吉松先生マジックのおかげだろうと思いました。


 今回のお花たち(先生の説明から)



 最初に  好きな色の花選び

 手順 1  植える前の鉢の準備
 この部分に関しては、吉松先生が事前に準備していただき皆さんで確認をしました。

 手順 2 作業場の配置
 鉢の位置は手前が常に正面になります。それぞれの花の置く位置も、鉢の正面を意識しながら置いていくことになります。

 手順 3 取り敢えず花を鉢の中に置いてみる
 皆さんは、今までポット植えの花を植える時に、正面(花の顔)を意識されて植えておられましたか。吉松先生のご指導によると「ポット植えの花にもちゃんと顔があるので、それが正面に来るように植えましょうね」と教えていただきました。ちょっと慣れがいるかもしれませんが、「この花が成長していったらどこから見たら一番かっこいいかな」と思って、顔見つけをしてみて下さい。そして、鉢の中にそれぞれのポットが正面に来るように置いてみます。「これで、よし!」となって初めて植え込みの作業に移ります。

 手順4 植え込み作業
 いよいよ、植え込みになります。今回の5種類の花の配置は、背丈が高い(高くなるのを)のを後方に、背が低いものと下に伸びていくものを前方に置くようにしています。
 先生に教えていただいた、植えていくときのポイントをいくつかご紹介します。

 ーポイントー 
ポットから取出す
ポットから出す時は、ポットの部分を両手で優しく持って、花を下にして片方の手で
支え、ポットを少し回しながら取ります。     

下に伸びている根をほぐす
○根は、水分と空気を求めて伸びていきます。下に伸びて行き場所がない根をほぐしてあげます。特に、キク科とシソ科は丈夫なのでほぐしても土になじみやすいそうです。




チューリップの球根
今回は、チューリップの球根も一人1個いただきました。チューリップは球根の上に2個分の土をかぶせる必要があります。また、複数植える時は、平らな面と曲面の方向を揃えて植えると、成長した時に葉が重ならないで綺麗にそろって育つそうです。


パンジー・ビオラの底根
 ○パンジーやビオラはポットの底に細根が固まって生えていることがあります。これは、取り除いて構わないそうです。できるだけ根が土の中の空気を取り入れやすくすることが大切だということです



土入れ

 いよいよ、作業開始です。

○片方の手で優しく葉を押し込み、そこに土を入れていきます。鉢の一番高いところから2cmくらい下まで土を入れます。まずは、周りから入れ後で中央にも入れます。指で突っついて入るくらいです。シクラメンの球根の表面には土をかぶせないように



  
 先生の説明をしっかりと聞いているつもりですが、実際に始めだすと手の動きは慎重になってきます。しかし、ここは吉松先生マジック。参加している方の周りを回りながらほめ言葉のシャワーです。作業してる私たちもだんだん楽しくなってくるのを感じました。それぞれが同じ種類の花を同じ配置で植えこんだのですが、一鉢一鉢違った表情をしている寄せ植えができあがりました。吉松先生のお話を聞きながら、改めて植物の気持ちになって育ててあげることの大切さを学ぶことができました。福岡市が進めている「一人一花運動」のねらいである「人のつながりや心を豊かにする」機会になっているのかなあとつぶやいていました。

 最後に、乾燥した松の木の皮を土の上に敷き詰めました。水やりをしたときに土が流れないようにできます。また、乾燥を防ぐことにも役立つそうです。
 
春まで楽しむために(管理方法)
 今は、寒い時期ですので毎日水をやる必要はないようです。巻頭のパンフレットに管理方法が書いてありますが、改めてご紹介します。
 水やりのポイントは、土が乾いたら、花の上からハスの実がついたジョロでやるのではなく、先端がとがったジョロで花や葉に水がかからないようにやることが大切ということです。
◆水やり:蓮口(先端)を取ったジョウロで水やりをして下さい 
     土が乾いたら、花に水がかからないように、ゆっくり静かに何回にも分けて、
     たっぷりと下から水が出るまで与えて下さい。
◆飾る所:植え込みをした後、2~3日は明るい日陰で養生します。
     養生後陽の当たる場所に置きましょう。
◆肥 料:用土に肥料を混ぜていますが、月に2~4回、活力剤や液体肥料を与えると、
     元気によく咲きます。
◆手入れ:咲き終わった花がら、黄変した葉は、摘み取りましょう。

 ※冬場は植物にとっては活動休眠期なので、肥料をあげてもあまり効果はないそうです。先生の説明にもありますが、活力剤等をあげることがよいそうです。
公民館にも、一つの作品が置いてありますので、参考にされたい方はぜひご覧ください。                         

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