2025年6月30日月曜日

7月の予定とセールスポイント

       梅雨晴れや ところどころに 蟻の道   正岡 子規

      ひょっとしたら、6月初旬に梅雨入りした北部九州ですが、観測史上最も早く6月中に梅雨か開けるかもしれません。雨が降り続くのも気が重たくなりますが、熱中症を気にしながら35℃越えの猛暑に耐えるのも辛いものがありますね。

 花畑公民館も令和7年度の7月から8月(夏休み)にかけて、いろいろ工夫した事業を計画しています。早めに計画を立てて一緒に楽しみませんか。皆さんのご来館をお待ちしております。

                         ※キッズペースの時間は下の案内をご覧ください。
   
○夏休みにかけての、公民館事業の詳しい内容をお知らせいたします。

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事業報告9 純真学園大学公民館実習

 ●6月9日(月)~6月12日(木)の4日間

 純真学園大学保健医療学部看護学科の公民館実習は今年で2年目になります。高校を卒業したばかりの1年生4名が、地域看護学の実習に取り組みました。

 ◇実習の目的は大きく4つです。

  ①地域交流活動支援の場である公民館の役割を知る

  ②公民館関係者および生活者との良好なコミュニケーションをとることができる

  ③生活者が日常の中で思う事、望む事、大事にしていることについて知る

  ④看護学生としての自覚をもった態度で実習に臨むことができる

 ◇今回の花畑公民館の実習は主に次のような内容で行われました。

◇第1日目

 ○高齢者サロン

 ○公民館オリエンテーション(公民館事業について)

◇第2日目

 ○「料理サークル」のみなさんと一緒に

   今日は、朝から料理サークルのみなさんとお昼ごはん作りです。4月から、一人暮らしを始めた学生さんもおり、お母さんやおばあちゃんの手作り料理を思い出したかもしれませんね。成長期の学生さんに合わせて、栄養のあるボリューム感あふれるメニューでした。美味しいお昼を食べながら、地域の人との会話も弾んでいたようです。

 ○花畑文庫の本の整理

  午後は、雨模様ということで地域の花壇のお世話は中止となりました。それに代わって
 ちょうど
本の入れ替え時期になっていた「花畑文庫」の本の整理をしていただきました。

◇第3日目

 ○「花畑ふれあい広場」(乳幼児親子対象) 

  日頃は、子どもと親子の遊び場になっていますが、今回は健康運動指導士の平塚先生をお招きして、楽しく触れ合いながら体を動かしました。子どもだけでなく大人も含めて、楽しい活動に引き込むためには、大きな声と笑顔と挨拶と…。コミュニケーションをとることを一つの目的としている学生さんにとっても、貴重な体験となったのではないでしょうか。

 ○「健康体操」一緒にリラックスタイム 

  毎週水曜日は、公民館の駐車場がいっぱいになるほど人気が高い「健康体操」サークルです。学生さんたちも体を動かしながらリフレッシュできたのではないでしょうか。サークル会員のみなさんとはコミュニケーションが取れたでしょうか…?みなさんそれぞれにいろんな思いをもって参加されています。日常の生活の中で望む事や大事にしていることを聞けると最高ですね。

 ○いろんなサークルとの交流を通して
  3日目は、健康体操サークルだけでなく、和裁や手編みサークルの人達とも交流をして、写真のようにメモ片手にいろんな方に話を聞くことができていました。初日の緊張した様子とは打って変わって積極的にインタビューすることができていました。地域の人達も、10代の若い学生から質問されると快く答えてくれていました。身振り手振りで、話が弾んでいる様子が写真からも伝わってきていますね。
 

◇第4日目

 ○「花畑よりあい塾」(成人~高齢者対象) 

  今回は、今、注目されているオーラルフレイル(口腔予防)についての講演会です。「楽しく歌って誤嚥予防講座」への参加になりました。学生さんにとっては、これから近い将来看護師になって、実際に患者さんの健康管理に関わらなければならない内容です。まだ、18歳の学生さんにとって、自分の体の不調等については考えにくい内容かもしれませんが、患者さんの不安や悩みを受け止めることはとても大切なスキルではないかと思います。まず、フレイルの状態をよく知って、理解できる人になって欲しいですね。

 ○いよいよ実習最後のプログラム 

  あっという間の、4日間でした。公民館も若い学生さんが4人も来てくれたことで、雰囲気が明るくなったようでした。公民館や地域の課題の一つとして、若い世代の人がなかなか足を運んでいただけないことがあります。近い将来のことを考えると少子化も進み、ますます利用者の平均年齢が上がってくる状況です。これを機会に、学生さんにも公民館を利用していただければと思います。今年からは、同じ純真学園大学の1年生が、学習支援のボランティアに参加してくれています。これからも、少しずつこの輪が広がっていってくれればと願っています。
 最後は、本棚の本の入れ替えまで手伝ってもらいました。そして、「花畑絵本の広場」(花畑公民館のメイン事業)の実行委員長(藤本さん)に、どんな思いで事業を準備し運営しているかを丁寧に説明してもらいました。地域住民の思いがしっかり伝わったのではないかと思います。藤本さんそして学生の皆さん、ありがとうございました。お疲れさまでした。

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2025年6月13日金曜日

事業報告8 よりあい塾花畑「誤嚥性肺炎予防講座」

 ●6月12日(木曜日) 10:00~

 今年2回目のよりあい塾です。今回は、テノール歌手の岡 聡一郎さんの「誤嚥性肺炎予防講座」です。前半は、なぜ誤嚥性肺炎が起こるのかを講義をしていただき、後半は、実際に歌って喉の筋肉を鍛える実演でした。雨にもかかわらず、46名の方に参加していただき、唱歌や歌謡曲を5曲歌って、岡先生の独唱もあり、まるで学校の音楽の授業が展開されているような楽しいひと時でした。

    
 
前半は、誤嚥性肺炎について資料を元に詳しい説明があり、参加された皆さんは真剣にわが身を振り返っておられる様子でした。純真学園大学看護学科の4名の実習生も、高齢者の方のフレイル(虚弱)状態を理解しようと、真剣に先生の話に耳を傾けていました。 
  
 高齢者の肺炎の70%が誤嚥性肺炎が関係していると言われています。誤嚥性肺炎の主な原因は喉の機能低下(オーラルフレイル)から起こるという事です。口腔機能の低下を防ぐために、喉の筋肉を鍛える体操を行なったり、歌を歌ってストレスを解消すると同時に喉の筋肉を鍛えてたりして、健康寿命を延ばしていきましょうという事でした。

 先生の資料の中に、誤嚥性肺炎を起こしやすい「オーラルフレイルチェック項目」の例が掲げてありました。皆さんも、一つ一つの項目をチェックしてみてはどうでしょうか?
 喉の筋肉を鍛える、簡単な体操を紹介していただきました。
①写真のように「イー」と声を出しながら口を横に開きます。
②両方の親指であごを支えて、顔を下に向け力を入れます。
 ①も②も一日に、6秒×10回=1分間を継続することで、喉の筋肉が鍛えられるそうです。ただ、先生は付け加えられました。「簡単そうですが、皆さん今度お会いする機会があったら果たして続けておられるでしょうか?人間は、習慣化するためには少なくとも3週間はやり続けることが必要です。」と。テレビを見ながら…。信号待ちの時に…。カレンダーに記録して…。等々いろんな工夫をして続けてみましょう。
 後半は、テノール歌手:岡先生のピアノ伴奏と圧倒的な声量のリードで、続けて5曲(①荒城の月②みかんの花咲く丘③バラが咲いた④見上げてごらん夜の星を⑤川の流れのように) 歌いました。参加された多くの方の心に残っている曲ばかりです。
 先生の楽しい雰囲気づくりで、皆さんの声もだんだんと大きくなってきて、強弱もつけて歌の情景を思いながら歌われていました。楽しみながら喉の筋肉を鍛えることができ、歌うことは最高のフレイル予防かもしれませんね。

 そして、いよいよ最後は、岡先生の独唱による「マイウェイ🎵」を聞かせていただきました。人の声ってこんなにも大きく響き、聴く人の心を動かすことができるんだと感心させられました。参加された皆さんの感想もご覧ください。
 【参加者の感想】 
  • まさに自分のことにあてはまりました。衰えていく人生ですが、心がけをしてゆこうと改めて思います。歌って、こもっていた心がスッキリしました。本当にありがとうございました。
  • とても楽しかったです。マイウェイ素晴らしかったです。誤嚥性肺炎のことも分かりやすく、是非実行したいと思っています。
  • 今日はとても楽しかった。心の底から声を出すことができた。とても良い唄を聞くことができた。
  • 歌を歌うことで誤嚥性肺炎の予防になることを知り良かった。分りやすいお話で、日々の生活に取り入れることができると思った。内容のある講座でした。
  • 分りやすい講座に、楽しい歌をプロの方と一緒に歌ってスッキリしました。素晴らしかったです。
  • オペラ歌手の方なのでとてもいい声で素晴らしい講座でした。生のピアノで歌を歌うことができて楽しかったです。ありがとうございました。
  • 今回講座に参加してよかったです。まさに今、突入しかかっているところです!毎日歌って声帯を震わせます。ありがとうございました。                                                           
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事業報告7 ふれあい広場「親子DEリズム体操」

 ●6月11日(水曜日) 10:30~

 今日のふれあい広場(乳幼児親子対象)は、南区保健福祉センターの保健師の松下さんと福岡医健専門学校の健康運動指導士の平塚 泉先生をお招きして、親子で触れ合いながら楽しく体を動かしたり、遊んだりして楽しみました。

 まず最初に、松下さんから子どもへの「ことばかけ」のためのヒントを教えていただきました。以下の6つのヒントを参考に、子どもさんと一緒にいることを楽しんでみてはいかがでしょう。


 赤ちゃんの動きをまねてみる 赤ちゃんの出す声や音をまねてみる

 赤ちゃんの気持ちを言葉で言ってあげる 大人が自分の気持ちを口にする

 間違えた言葉をさりげなく直す 子どもの言葉を広げて返す

 親との自然なかかわりの中、①~⑥のような受け答えをしてあげることで、赤ちゃんはことばを身に着けていくものです。ポイントは ●ゆっくり ●はっきり ●くりかえす です。また、テレビやビデオをつけっぱなしにしてメディア任せ(会話の一方通行)にすることは、ことばの発達の邪魔になる場合もある事を理解しておきましょう。

 次に、平塚先生です。5月の花っ子(小学生対象)の開講式でもお世話になりました。6月は乳幼児親子で、毎年5・6月の定番のお楽しみ事業になっています。今回は、純真学園大学看護学科の実習生4人も一緒に活動させていただきました。

 活動の様子を、写真を中心にお知らせします。

☚平塚先生


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2025年6月9日月曜日

事業報告6 子育てサロンバンビ「救急法」

 ●6月4日(水) 10:30~

 今年の救急法は、防災センターから高椋さんと石本さんのお二人と、南区の保健福祉センターの保健師の川村さんに来ていただいてお話をしていただきました。また、今回は保健福祉センターで保健福祉について実習中の福大医学部の学生さん5名も参加していただきました。

 今日の参加は、4組の親子(乳幼児4名、お母さん4名)でしたので、乳幼児のサポートもしっかりされおり、お母さん方は乳幼児の救急法についてしっかりと学ぶことができていたようです。どのような講習が行われたか、概略を写真とともにお知らせいたします。

1 保健士 川村さんより

 川村さんからは、下記の資料を配っていただき、特に「ことばの発達」について詳しく話をしていただきました。

 ポイントは、発達は個人差があるので発達の違いはあまり気にしないで、赤ちゃん期に大切なこと①規則正しい生活②からだの発達にそった十分な運動③心の安定(安定した親子関係)+1日に5分間の笑タイムを意識しましょうということでした。

2 乳幼児の「救急法」について
 上記の内容で、最初に基礎的な知識を丁寧に指導していただきました。お医者さんの卵の若い学生さんにも手伝っていただき、子どもたちも大喜びで集まってきていました。お母さん方は我が子が万一の時は…、真剣な表情で講話を聴き、実際の対処法を人形を使って学んでいました。
 最後は、心肺蘇生の方法とAEDの使い方を学び、実際に人形を使って疑似体験しました。何か事故や異常が発生した時は、119番で通報して救急車を要請しますが、福岡市の平均では救急車が現場に到着するまでに約8分19秒かかるそうです。防災センターの高椋さんが帰り際に言われました。「反応がない、心臓が動いていない、呼吸をしていない場合は、救急隊が到着するまではとにかく胸骨圧迫を繰り返してください。(AEDがあれば併用して)」「強く」「速く」「絶え間なく」です。
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