●6月12日(木曜日) 10:00~
今年2回目のよりあい塾です。今回は、テノール歌手の岡 聡一郎さんの「誤嚥性肺炎予防講座」です。前半は、なぜ誤嚥性肺炎が起こるのかを講義をしていただき、後半は、実際に歌って喉の筋肉を鍛える実演でした。雨にもかかわらず、46名の方に参加していただき、唱歌や歌謡曲を5曲歌って、岡先生の独唱もあり、まるで学校の音楽の授業が展開されているような楽しいひと時でした。
前半は、誤嚥性肺炎について資料を元に詳しい説明があり、参加された皆さんは真剣にわが身を振り返っておられる様子でした。純真学園大学看護学科の4名の実習生も、高齢者の方のフレイル(虚弱)状態を理解しようと、真剣に先生の話に耳を傾けていました。
高齢者の肺炎の70%が誤嚥性肺炎が関係していると言われています。誤嚥性肺炎の主な原因は喉の機能低下(オーラルフレイル)から起こるという事です。口腔機能の低下を防ぐために、喉の筋肉を鍛える体操を行なったり、歌を歌ってストレスを解消すると同時に喉の筋肉を鍛えてたりして、健康寿命を延ばしていきましょうという事でした。
先生の資料の中に、誤嚥性肺炎を起こしやすい「オーラルフレイルチェック項目」の例が掲げてありました。皆さんも、一つ一つの項目をチェックしてみてはどうでしょうか? 喉の筋肉を鍛える、簡単な体操を紹介していただきました。
①写真のように「イー」と声を出しながら口を横に開きます。
②両方の親指であごを支えて、顔を下に向け力を入れます。
①も②も一日に、6秒×10回=1分間を継続することで、喉の筋肉が鍛えられるそうです。ただ、先生は付け加えられました。「簡単そうですが、皆さん今度お会いする機会があったら果たして続けておられるでしょうか?人間は、習慣化するためには少なくとも3週間はやり続けることが必要です。」と。テレビを見ながら…。信号待ちの時に…。カレンダーに記録して…。等々いろんな工夫をして続けてみましょう。
後半は、テノール歌手:岡先生のピアノ伴奏と圧倒的な声量のリードで、続けて5曲(①荒城の月②みかんの花咲く丘③バラが咲いた④見上げてごらん夜の星を⑤川の流れのように) 歌いました。参加された多くの方の心に残っている曲ばかりです。
先生の楽しい雰囲気づくりで、皆さんの声もだんだんと大きくなってきて、強弱もつけて歌の情景を思いながら歌われていました。楽しみながら喉の筋肉を鍛えることができ、歌うことは最高のフレイル予防かもしれませんね。
そして、いよいよ最後は、岡先生の独唱による「マイウェイ🎵」を聞かせていただきました。人の声ってこんなにも大きく響き、聴く人の心を動かすことができるんだと感心させられました。参加された皆さんの感想もご覧ください。
そして、いよいよ最後は、岡先生の独唱による「マイウェイ🎵」を聞かせていただきました。人の声ってこんなにも大きく響き、聴く人の心を動かすことができるんだと感心させられました。参加された皆さんの感想もご覧ください。
- まさに自分のことにあてはまりました。衰えていく人生ですが、心がけをしてゆこうと改めて思います。歌って、こもっていた心がスッキリしました。本当にありがとうございました。
- とても楽しかったです。マイウェイ素晴らしかったです。誤嚥性肺炎のことも分かりやすく、是非実行したいと思っています。
- 今日はとても楽しかった。心の底から声を出すことができた。とても良い唄を聞くことができた。
- 歌を歌うことで誤嚥性肺炎の予防になることを知り良かった。分りやすいお話で、日々の生活に取り入れることができると思った。内容のある講座でした。
- 分りやすい講座に、楽しい歌をプロの方と一緒に歌ってスッキリしました。素晴らしかったです。
- オペラ歌手の方なのでとてもいい声で素晴らしい講座でした。生のピアノで歌を歌うことができて楽しかったです。ありがとうございました。
- 今回講座に参加してよかったです。まさに今、突入しかかっているところです!毎日歌って声帯を震わせます。ありがとうございました。
END