2025年6月30日月曜日

事業報告9 純真学園大学公民館実習

 ●6月9日(月)~6月12日(木)の4日間

 純真学園大学保健医療学部看護学科の公民館実習は今年で2年目になります。高校を卒業したばかりの1年生4名が、地域看護学の実習に取り組みました。

 ◇実習の目的は大きく4つです。

  ①地域交流活動支援の場である公民館の役割を知る

  ②公民館関係者および生活者との良好なコミュニケーションをとることができる

  ③生活者が日常の中で思う事、望む事、大事にしていることについて知る

  ④看護学生としての自覚をもった態度で実習に臨むことができる

 ◇今回の花畑公民館の実習は主に次のような内容で行われました。

◇第1日目

 ○高齢者サロン

 ○公民館オリエンテーション(公民館事業について)

◇第2日目

 ○「料理サークル」のみなさんと一緒に

   今日は、朝から料理サークルのみなさんとお昼ごはん作りです。4月から、一人暮らしを始めた学生さんもおり、お母さんやおばあちゃんの手作り料理を思い出したかもしれませんね。成長期の学生さんに合わせて、栄養のあるボリューム感あふれるメニューでした。美味しいお昼を食べながら、地域の人との会話も弾んでいたようです。

 ○花畑文庫の本の整理

  午後は、雨模様ということで地域の花壇のお世話は中止となりました。それに代わって
 ちょうど
本の入れ替え時期になっていた「花畑文庫」の本の整理をしていただきました。

◇第3日目

 ○「花畑ふれあい広場」(乳幼児親子対象) 

  日頃は、子どもと親子の遊び場になっていますが、今回は健康運動指導士の平塚先生をお招きして、楽しく触れ合いながら体を動かしました。子どもだけでなく大人も含めて、楽しい活動に引き込むためには、大きな声と笑顔と挨拶と…。コミュニケーションをとることを一つの目的としている学生さんにとっても、貴重な体験となったのではないでしょうか。

 ○「健康体操」一緒にリラックスタイム 

  毎週水曜日は、公民館の駐車場がいっぱいになるほど人気が高い「健康体操」サークルです。学生さんたちも体を動かしながらリフレッシュできたのではないでしょうか。サークル会員のみなさんとはコミュニケーションが取れたでしょうか…?みなさんそれぞれにいろんな思いをもって参加されています。日常の生活の中で望む事や大事にしていることを聞けると最高ですね。

 ○いろんなサークルとの交流を通して
  3日目は、健康体操サークルだけでなく、和裁や手編みサークルの人達とも交流をして、写真のようにメモ片手にいろんな方に話を聞くことができていました。初日の緊張した様子とは打って変わって積極的にインタビューすることができていました。地域の人達も、10代の若い学生から質問されると快く答えてくれていました。身振り手振りで、話が弾んでいる様子が写真からも伝わってきていますね。
 

◇第4日目

 ○「花畑よりあい塾」(成人~高齢者対象) 

  今回は、今、注目されているオーラルフレイル(口腔予防)についての講演会です。「楽しく歌って誤嚥予防講座」への参加になりました。学生さんにとっては、これから近い将来看護師になって、実際に患者さんの健康管理に関わらなければならない内容です。まだ、18歳の学生さんにとって、自分の体の不調等については考えにくい内容かもしれませんが、患者さんの不安や悩みを受け止めることはとても大切なスキルではないかと思います。まず、フレイルの状態をよく知って、理解できる人になって欲しいですね。

 ○いよいよ実習最後のプログラム 

  あっという間の、4日間でした。公民館も若い学生さんが4人も来てくれたことで、雰囲気が明るくなったようでした。公民館や地域の課題の一つとして、若い世代の人がなかなか足を運んでいただけないことがあります。近い将来のことを考えると少子化も進み、ますます利用者の平均年齢が上がってくる状況です。これを機会に、学生さんにも公民館を利用していただければと思います。今年からは、同じ純真学園大学の1年生が、学習支援のボランティアに参加してくれています。これからも、少しずつこの輪が広がっていってくれればと願っています。
 最後は、本棚の本の入れ替えまで手伝ってもらいました。そして、「花畑絵本の広場」(花畑公民館のメイン事業)の実行委員長(藤本さん)に、どんな思いで事業を準備し運営しているかを丁寧に説明してもらいました。地域住民の思いがしっかり伝わったのではないかと思います。藤本さんそして学生の皆さん、ありがとうございました。お疲れさまでした。

END