2025年9月26日金曜日

事業報告22 よりあい塾「生き生き楽しい健康作り」

 ●9月25日(木) 10:00~

 本日のよりあい塾は、楽しい健康作りということで保健師さんの健康チェックと講話、健康運動指導士さんによる簡単体操が行われました。今回お世話していただいた方は南区地域保健福祉課の保健師:川村さんと穴井さん、そして健康運動指導士:山下さんです。また、福岡県私設病院協会看護学校の実習中の学生さんお2人のサポートもありました。参加者は、花畑校区自治協議会の高齢者部会との共催ということもあって元気な高齢者の方27名の参加でした。  

 講話が始まる前に参加者全員の血圧測定が行われました。血圧をコントロールすることは、日常の自分の健康をチェックをする指針として、とても大切な事(動脈硬化を加速させないため)であることを詳しく説明していただきました。

 脳卒中・心筋梗塞が怖いのは、ある日突然起きることで、その原因となる動脈硬化は自覚症状が現れにくいため、かなり進んでいても気づかないことが多いようです。発症するとダメージが大きく、男性では介護が必要になった原因の3割を超え、女性も1割強を超えるという事です。また、脳卒中は認知症の原因の一つで、約20%の方が認知症になっているそうです。

 血圧チェックは日々の変動を把握することが大切で、毎年の健康診断と合わせてその数値を知って、しっかりコントロールすることが、リスク回避につながるということです。

【リスクのものさしの数値】


 最後に、シニアにとってのいい眠りについてお話をしていただきました。
大切なポイントは ①昼夜のメリハリをつけること ②必要以上に寝床に長居しない ということです。
 いい眠りをするためには①光②温度③音の環境を整えることが必要です。①光については就寝前は明るい光をさけること ②心地よいと感じる温度環境をつくる ③できるだけ静かな環境で寝る ということでした。ご自分の寝ている時の環境をもう一度見直されてもいいですね。
 眠りとの関連でシニアにとって気になるのは夜間の頻尿です。夜、眠りについて朝起きるまで1回でもトイレに行く人は、頻尿となるようです。男性はおしっこが途切れ勢いがない、女性は尿漏れが心配など切実な問題です。この後の健康体操では、膀胱の働きをよくする足の裏のツボ(土踏まず)も教えていただきました。男性は前立腺肥大の可能性も大きいので心配な方は医療機関を受診することを勧められました。

 講話の後は、いよいよ健康体操の始まりです。最初は、お手玉を使って1人から2人へとあまり負担のかからない、どちらかというと頭の体操になるような動きをしました。さらにお手玉+ボールを使って、ペアで声を出しながら体を動かしました。
 腕を使った運動から次は、足や体全体を使った動きに進んでいきました。運動健康指導士の山下先生は「人生100年時代に入ってきているので、体の体調を考えゆっくりと筋肉の動きを感じながら運動しましょう。無理をすると力んでしまってかえって体を壊しますよ」とアドバイスをいただきました。また、腰痛を予防するためには脊髄の骨を支える腹横筋(前側)と多裂筋(後側)を鍛えることが必要という事です。日本人はどちらかというと、猫背になって背中が前方に曲がっている人が多いようで、日常的にお腹を引っ込め良い姿勢を保つことだけでも筋力アップにつながるようです。
 講話と体操で約2時間でしたが、先生方の計画的な展開と日常生活に気軽に取り入れることができそうな内容で、あっという間に時間が過ぎていきました。青竹踏みも気軽にできる体操で、特に土踏まずを鍛えることは膀胱の働きが促され尿を蓄える力が増進されるそうです。皆さんも是非トライされてみてください。 本日のご指導、本当にありがとうございました。
 
 次回のよりあい塾は、「アジア映画上映会」です。~光(ひかり)~:兄弟愛をテーマにしたマレーシア映画で、福岡国際映画祭でも観客賞をもらった作品です。多くのみなさんのご参加をお待ちしております。           END