2022年8月23日火曜日

事業報告(9) 「染め物に挑戦!」

 ●8月19日(金) 花畑キッズスペース(玉ねぎの皮で、染めてみよう)
 

 夏休みも残り少なくなってきて、子どもたちは夏休みの宿題が気になってくる頃ではないでしょうか?特に自由研究は、一長一短に出来るものでなく、それなりの構想と準備と手間暇をかけることが必要です。

 今回の染め物は、作品を仕上げる時間はさほどかかりませんが、玉ねぎの皮を集めることは少々時間がいるようです。申し込みをした子どもたち(5月に案内)にも、事前にお知らせをして集めてもらいました。公民館でも色々な方に声掛けをして集めていました。ご協力ありがとうございます。

 今回の染め物の先生は、地域指導者の佐田 園美さんです。佐田さんは、中学校の美術の先生の資格を持っておられ、学校や絵画教室で多くの子どもたちに接して、一人一人の個性を大切にしながらその感性を育ててこられました。また、色々な趣味をお持ちで日頃は公民館で茶道を学んでおられます。

 今回の参加者は11名で、次の内容で染め物体験が実施されました。
まずは、佐田先生が初めて出会う子どもたちなので、みんなで自己紹介をしました。
【完成までの手順】
①布を断つ、マジックで名前つけ②豆乳に着ける③輪ゴムと割りばしで模様作り④染める⑤色を定着させる⑥水で洗う⑦輪ゴムを取る⑧作品の完成⑨干す

 玉葱の皮は、事前にステンレスの鍋に入れて煮立てて、色がでたところで皮をきれいに取り除いて準備しておきます。











 ①今回は、木綿の反物を、一人約50㎝に切って2枚準備しました。


②豆乳に浸します。タンパク質に浸しておくと染めやすくなるそうです。

 ③輪ゴムと割りばしで、模様を作ります。縛ったところには染料が入りにくいので、染まらずに白くなります。ただ、結び加減で白の出方も変わり、模様の形も変化するので、想像力を発揮しての輪ゴム操作になります。


 ④染める、いよいよ染めの作業です。熱いお湯の中に入れるのでさいばしを使って、約5秒から10秒浸します。※沸騰したお湯につけますのでやけどに気を付けてください。また、染める時間は、玉葱の皮の濃さにもよりますので、いろいろ試すことが必要なようです。

 ⑤色を定着させる。ミョウバンを溶かしたお湯に浸します。
※④と⑤の作業はやけどの危険性が高いので、大人がしたほうがいいようです。

 ⑥水で洗います。   ⑦輪ゴムを取ります。



 ⑨干す。みんなの作品が出来上がった後に、うまくいったところや、気にいったところなどを感想を含めて紹介しました。ご覧になってもお分かりの様に、みんなきれいな黄色と白の模様に仕上げることが出来ました。植物の持つ神秘的な力に子どもたちも驚いたのではないかと思います。

 佐田先生にお伺いしたら、ビワの葉など色々な植物で染めることが出来るようです。どんな植物が、どんな色に染まるのか?ぜひ、皆さんも試してみてはいかがでしょう……。