2024年7月2日火曜日

HaNaHaTa紹介コーナー  花畑健康フェア               「足腰ぴんしゃん運動教室」part 2

  ●6月29日(土曜日)14:00~ 

 健康推進部主催の「花畑健康フェア」part 2が開催されました。(第1回目は今年の2月17日)

  2月の講演会が好評だったので、今回も健康推進部の年間主要行事の「健康フェア」のメイン講師として、再び佐藤 広徳先生をお招きしました。先生を玄関にお迎えしたのですが、なんと、先生は左足にギブスをしてあり松葉杖をつきながら来館されました。
 お伺いすると、登山をされている時に転んで足首を2か所骨折されたそうで、5月末まで入院されていたということです。しかし、先生はいたってお元気で「今は、落ちた筋肉をリハビリで回復させることを楽しんでいます」と笑顔で話されていました。
 今回のテーマは、認知症についての話とそれを予防するための運動について、詳しくご指導いただきました。 
  最初に、東北大学の川島隆太教授の「脳トレ」についてお話され、フレイル状態から身体機能障害にならないように、健康な体をたもてるように、まずは体の健康を維持することの必要性を説かれました。(自分の足で立ちあがって歩くことができる:ぴんしゃん)
 特に、手を使った作業をしている人は認知症になりにくいそうです。それは、手を使うことが、体のどの部位を動かすよりも、一番、脳を使うことにつながるということです。手を使っていると、脳が活性化され血流が良くなって元気になるということです。
 その運動の中でも、①二つの動作を一緒に行っている時(Wタスク運動)や、②右と左で違う運動をしている時(拮抗運動)や、③何かをする時(計算や読書など)に声を出しながらする時、などが脳の血流が良くなるということです。
 大切なのは、間違いなくやれることでなく、課題に向かって脳を使って取り組む姿勢が大切ですとアドバイスしていただきました。それを聞いて、参加された皆さんも安心して先生から出された課題に取り組んでおられました。
  脳トレ運動の後は、前回教えていただいた筋肉の赤い糸(遅筋繊維)・白い糸(速筋繊維)の復習していただき、固まっている筋肉をほぐすためのストレッチのやり方を教えていただきました。
 いよいよ、本日メインの”白い糸”のトレーニング。ウォーキングだけではなかなか身につかない速筋繊維(瞬発的な動きや強い力で使う筋肉)を鍛える運動です。この白い糸の筋肉は、体を支えたり、バランスを取ったり、瞬時の動きに対応できる筋肉です。つまりフレイル予防にはなくてはならない筋肉です。しかも、この筋肉は加齢とともに衰えていき、赤い糸の筋肉より先に委縮していくということです。
 元気で長生きするためにはこの速筋繊維の筋力アップは必須です。「足腰ぴんしゃん」するためには、太ももの筋肉(大腿四頭筋)を鍛えることが必要であると力説されました。
 今回も、あっという間の2時間が過ぎていきました。最後は、大きな深呼吸をして講演会の終了です。「体が軽くなった」と参加された方が言われると、先生が「そのように言われることは私にとって誉め言葉になります」と笑顔で答えられていました。
 最後に「筋力トレーニングは毎日する必要はありません。週3回程度行って、足腰をぴんしゃんとして、年齢を重ねても自分の足で好きなところへ行けるようになりましょう」と締めくくられました。
 参加された方の感想をいくつかご紹介します。
〇講話が面白く楽しく学べました。エンヤの歌を聞きながらのストレッチ等はとてもリラックスできました。ありがとうございました。
〇科学的根拠に基づいての講座で、納得感がありかつユーモアもあり楽しかったです。ありがとうございました。
〇ストレッチ、とても重要だと実感しました。家でする時は、行う時を決めて継続していきたいです。TVを見ていて、CMの時間の間、NEWSの時間等。自転車に乗っている時は安全に気を付けて「立ちこぎ」で”白い糸”を鍛えていきたいと思います。
〇ボールを使って、体の気持ちが良かったです。足も他の筋肉も、体が楽しくなりました。今日参加させていただきありがとうございました。
〇2月に教わった事の復習、プラス、今回教わることができて大変良かったです。足腰ぴんしゃん運動、赤い糸・白い糸の話とても勉強になり良かったです。拮抗運動を続けて身軽になれる。楽しんで運動ができて感謝です。
〇楽しかったです。笑顔で気持ちも明るくなりました。いつもは動かさない筋肉を使いました。身体が軽くなりました。
〇体が軽くなり心地よく帰路に着けます。健康推進委員の皆さんお疲れさまでした。
〇筋肉をトレーニングする事で血流もよくなるとのこと。これからは毎日続けていきたいと思います。とても楽しい時間でした。ありがとうございます。
END